王子田楽復興なって28年、四魔帰武者の進みにおける背伸びは地固めの前動作であろうと解釈はしてきていたが、「田楽式之記」記載の「二足進みて背延す」は単に王子田楽の武者の歩み方、とのみ受け止めてきた。
これはひとえに知識不足であったことがこのたび判明した。
反閇(へんばい)というものは荒々しく地を踏む所作であるとしか理解出来ていなかったために見過ごしてきたものである。
反閇はどれが反閇かわからないほどさまざまに自由な形が各地各所で取り入れられていることが分かった。が、
いわゆる「反閇作法」としては、「二足進んで両足そろえ」が陰陽道の基本の形のようだ。
これを知って、王子田楽の武者が舞台へ着座におよび反閇の基本の進行を行っていたものであることが分かった。.....2011.10.26 王子田楽衆代表
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